旧武田尾駅ジオラマ製作日記5
ホームの製作
前回の製作の続きです。スチレンボードに、上にプラバンを切り出して接着し、側面は石垣風のデザインシートを付けています。武田尾駅のホームは、線路のカーブに沿って緩やかな曲面を描いています。列車との位置や、接触なども確認しながら、外観ができました。あとは、踏切への接続部分の傾斜の製作です。これから塗装に入っていきます。
↑レールのカーブに合わせ、ホームも曲線を描いている。
駅前商店の製作
駅前の商店の川側からの製作に取り掛かっています。ネット上の資料、図書館に足を運んだりしながら、色々と資料を探してみましたが数に限りがあり、なかなか難しいところですが何枚かの写真を参考に大体の外観を作製しました。正確には違うところもあるのですが、実際の建物の特徴を捉えながらデフォルメしています。温泉橋横から、食堂横のガレージ、食堂、駅前の売店、低層のコンクリートとトタンの建物、駅の坂を下ったところにあるうどん店を再現しています。
様々な建物部品を切り貼りしたフルスクラッチです。食堂、売店はKATOの機関区建物の一部、グリーンマックスの昭和の住宅のパーツ、トタンの建物は、津川洋行の倉庫キット、うどん屋さんは、ジオコレの商店、タクシー営業所の一部を使用しています。
まだ、未塗装ですのでこれから塗装に入ります。
地形製作
■駅周辺の地形
まず、武田尾駅周辺ですが駅正面入り口から、右手に石垣があり、少しずつ駅の横の道路は下っていき、それに伴って石垣も高くなります。そして坂を下りきったところで、駅員さんがお手入れされていた芝桜の花壇?があり、今度は、駅施設後方に駐車場へと向かう上り坂があります。またもう少し行くと、石垣が見え、下り坂になっていきます。幾つかの資料写真を総合的に照らし合わせますと、そのような地形になっていることが判明しジオラマにも反映しています。
↑駅裏手の斜面には芝桜の花壇があったらしい。
■川側の石垣
現在は温泉橋より、駅側の石垣は一段下がったものも、同じ高さにそろえていますが、水害による改修工事以前は、資料写真によると微妙に高さが異なっており、川側へ迫り出している感も感じられます。それでジオラマでも高さや形の変化を付けてみました。
■西谷バスの停留所
以前の武田尾駅前の道は狭いため、西谷バスの停留所は駅手前の場所で停車し、お客さんを下ろしていたそうです。バスの色も阪急バスと基本同じ塗装です。現在は阪急田園バスと名付けられ、新武田尾駅ロータリーで発着しています。
ジオラマでは、西谷バスも再現し人々が乗り降りしている様子を再現したいと思います。
■地形の考察
インターネット上のサービスで国土地理院の過去の武田尾周辺の空中写真を閲覧することができます。1965-1985あたりの年代の空中写真からは、当時の道、建物などを垣間見ることができます。とても楽しいひと時でした。時代と共に建物や道も変化する様は過去にタイムスリップした感じです。少しでもそれをジオラマを通して立体的に感じて頂ければとてもうれしいです。100%正確に製作することはもちろんできませんし、多くの制約や限度はありますが、出来るだけ時代考証をして、当時の雰囲気が伝わればうれしいです。
次は、駅前商店の駅側の製作、道路の下地、石垣の塗装です。長文ですが最後までお読みいただきありがとうございました!
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