旧武田尾駅ジオラマ製作日記No2

駅舎の製作つづき

↑鉄じいじ様提供(1982年 旧武田尾駅)

ネット上から色々と資料を集めたり、図書館に行ったり、郷土史を探ったり、写真を見ながら、色々と調査したり、縮尺を考えたりしていたら時間があっという間に過ぎてしまいました。

でもようやく駅舎の形ができてきました!どうぞご覧ください。

大体の形は出来上がったのではないか、と満足しています。

特に資料がなかったのが駅舎の裏手側また真裏になります。

YouTubeに動画を出しておられる旅一郎さんが、8ミリビデオの映像をUPされておられその画像を何度も見て、写真に起こしてじっくりと見てみました。おおよそ、このような形になるのではないかと思っています。(旅一郎様、貴重な画像をありがとうございました!)


本当に助かりました。

もちろん、全てが画像に映っているわけではないので、細部はもしかすると違うかもしれませんので、新しい資料が入り次第調整したいと思います。

駅舎はすべて、1から組み様々なパーツを組み合わせた、いわゆるフルスクラッチの方法でつくりました。

つぎに、下地の塗装、本塗装と、汚し(ウェザリング)、など細かい点を作っていく工程です。

下地塗装

   本塗装に入る前に、下地の目止め仕上げ塗料(サーフェーサー)を噴きます。これは、パーツ表面の細かい傷を埋めたり、本塗装したときの発色の均一化を図ります。下地がいろんな色だと、上から塗装したときに、下地の色が影響してきて、色が変わって見えてきますよね。それを防ぐために、サーフェーサーを噴きます。

   

   武田尾駅では、屋根のような濃い色を塗る部分は、黒のサーフェーサー(MR,HOBBY フィニッシィングサーフェーサー1500番)、そして壁面の白い色など、色の明るい色を塗るところは、同じくMR,HOBBYのグレーのサーフェーサー1000番を下地に使います。

下地が塗れました。(写真)次に本塗装に入ります。

本塗装

写真を見ると、大まかに、屋根は、レンガ色(あずき色と茶色の真ん中ぐらい?)。壁面は、オフホワイト。そして、飾りの壁面は、緑とブルーの混ざったクリーム色。そして、木の色のブラウン。そんな感じです。使用したアクリル塗料は以下の通りです。(写真)


   色合わせがなかなか難しいです。写真とにらめっこしながら、でも、写真もフイルムの劣化具合、陽の光が降り注ぐお天気の日と、曇りの日では、色の見え方も違ってきますよね。ですから、写真によって同じ場所の色も色々です。

   細かいディテールの確認、色の確認などいろいろな面で役立ったのは、YouTubeで、鉄道関係の懐かしい映像をアップされている鉄じいじ様の旧武田尾駅の動画が、役立ちました。そして、鉄じいじ様に、ご連絡差し上げたところ、さらに鮮明な武田尾駅の画像をお送りくださいました!!どれもとてもクリアーに映っていて、色の合わせなどに本当に助かりました。鉄じいじ様のご厚意に本当に感謝いたします!

墨入れとドライブラシ

 本塗装が終わりましたら、次の行程は、墨入れとドライブラシです。光が当たるとき、色は光が当たるところは、ハイトーンに。光の当たりにくい凹の部分は、暗いなります。

これによって、物は立体に見えます。それを作り出すのが、墨入れとドライブラシです。

 まず、墨入れの色は、左も写真にあるMr.ウェザリングカラーを使っています。(写真)

これを、薄め液で薄めつつ全体に塗っていくと、汚れと、凹面に墨が入るので、ぬべーッとした塗装面がシャキッとします。

 今度は、光の当たる部分を塗装している色より、明るくした色を半分乾いた塗料をファンデーションを塗るように、パフパフと筆で、こすり叩きながら着けていきます。

 これで、色の濃淡ができ立体的になります。

  

  最後はウェザリング。つまり汚しです。武田尾駅も長い間使われてきた駅です。風雨に耐えながら頑張ってきた駅は、汚れているものです。それを模型でも再現します。

以上の行程を経て、実際の色とほぼ一緒の色に仕上げることができました。どうぞ写真と見比べてご覧ください。

↑旧武田尾駅の正面側の実際の写真 日の当たり方などで色は多少変化して見える

また、撮影時期によって、駅舎の塗装の塗り替えなどもあったかもしれない。

武田尾裏手の貴重な8ミリ画像(旅一郎様提供)

↑フィギアと一緒に撮影しました。ジオラマでは、多数の人形を設置する予定です。

駅舎は、ほぼ完成しました。細かいところの調整は今後もしていきたいと思います。

資料集めや、試行錯誤を経て、だいぶ形になりました。次は、駅舎以外の駅構内の製作、そして、武田尾という自然の風景。それをジオラマで再現していく工程です。

さて、駅舎を中心にどのぐらいの風景を再現するかと言うことなんですが、だんだん欲が湧いてきて、どうせ作るならば、しっかりとしたホームも備えた駅舎を一生に1度の作品として作ってみたいという希望が出てきました!駅舎が当方にとって最大の難関となっていましたので、予算のメドがつければ製作ペースはアップしていくと思います。

イメージでは駅舎を中心にホームが広がり、そして列車が止まって、そして山があり、駅舎の横には渓流が流れている、そして温泉街へと続く橋がかかっているところまで再現できれば本当に夢のようです。イメージ図を絵で書いていました。

下手な絵でごめんなさい💦

当工房で製作しているジオラマと一緒に写真、イメージするため

   

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

コウノモデルズ

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